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 「私の不適切な発言で大変ご迷惑をおかけした。会長を辞任いたそうと思っております。私がいることが妨げになってはならない」

 12日午後3時、組織委が入る東京・晴海のビルであった合同懇談会の冒頭、スーツ姿の森喜朗会長は約30人の出席者に向かって改めて謝罪した。

 ただ、その後は会長に就任した2014年1月からの出来事を一つ一つ振り返り、7年の実績を強調。会場の見直し、国や都との財政負担合意、被災地の仮設住宅を活用した聖火リレーのトーチ生産などの取り組みを挙げ、「国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長から『よくここまでやってくれた』と大変称賛もいただいた」と自賛した。

 道半ばで会長職を退く悔しさをにじませ、自らへの批判に対する不満も語った。「私が余計なことを申し上げたのか、これは解釈の仕方だと思う。そう言うとまた悪口を書かれますけども」と言及。「多少意図的な報道があったんだろうと思います。『女性蔑視』なんて言われて」と恨み節を漏らし、「私は組織委に入ってから女性をできるだけたたえてきたし、女性を蔑視する気持ちは毛頭ない」と言い切った。「国のため、世界のために頑張ってきた。老人が悪いかのような表現は極めて不愉快」とも語った。

 約15分続いた発言の最後は準備に携わった人たちに感謝を述べ、「命ある限り、日本のスポーツ振興のためにさらに研鑽(けんさん)していきたい」と締めくくった。