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 秋田市の酒蔵・新政酒造は、代表銘柄「No.6(ナンバーシックス)」の発売10周年を記念して、6種類の限定酒を、2月末から年末にかけて販売する。ボトルデザインは6人のクリエーターがそれぞれ担当し、その世界観に合った酒を8代目の佐藤祐輔社長がつくる。伝統的な製法を用いつつ個性的な味を追求するという。

 佐藤社長が経営に携わるようになった10年ほど前から、新政はこだわり抜いた酒造りで人気を高めてきた。自社発祥の「6号酵母」しか使わず、天然の乳酸菌を使った昔ながらの「生酛(きもと)純米造り」で醸造する。なかでもナンバーシックスは6号酵母の味わいを生かしてつくる生酒で、蔵を代表する商品だ。鮮度を維持できる専門店でしか販売しておらず、入手が難しいことで知られる。

 限定シリーズ第1弾のデザインは、イラストレーター兼デザイナーのダイスケリチャードさんが担当した。少女をモチーフとした作品が多く、最近では芥川賞を受賞した宇佐見りんさんの小説「推し、燃ゆ」の表紙を担当した若手クリエーターだ。

 ナンバーシックスの象徴となる数字の「六」を中心に据えた桜色のボトルに、表情の見えない少女とギターが描かれ、ポップながらもどこか謎めいた雰囲気。「コロナ禍で癒やしになっているであろうお酒を飲む時間や、この状況が少しずつ良くなっていってほしいということをイメージして、柔らかく解放されるような印象になるよう意識しました」とリチャードさんはコメントしている。

 このデザインにインスピレーションを得た酒は、清酒用のこうじに加えて強い酸味をもった白こうじを使って仕込まれた純米酒「亜麻猫(あまねこ)」がベース。爽やかな酸味が特徴という。新政の植田一郎・広報課長は「アルコール度数も低め(12度)になっているので、若い方もぜひ飲んでほしい」と話す。

 第1弾は今月27、28日に東京・渋谷で記念イベントが開かれ、販売が始まる。一般向けは3月1日から発売予定。小売価格は四合瓶(720ミリリットル)で税込み4800円。県内をはじめ全国にある新政の特約店で購入できる。

 今後も2カ月ごとに書家や漫画家、現代美術家らとコラボレーションした味の違う限定酒が登場する。クリエーターの名前やデザインなどの詳細は、発売1カ月前を目安に新政のホームページに掲載予定という。問い合わせは新政酒造(018・823・6407)へ。(高橋杏璃)

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