#ひとまずごはん 困窮する若者に食料 NPO寄付募る

新型コロナウイルス

松尾由紀
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 10代の若者を支援する認定NPO法人「D×P(ディーピー)」(大阪市中央区)が、コロナ禍の経済的困窮で食費を削ってしまう子どもたちに食料を贈っている。プロジェクトの名は「#(ハッシュタグ)ひとまずごはん」。資金を集めるため、毎月千円からの継続的な寄付サポーターを募っている。

 2010年に活動を始めた「D×P」は、定時制や通信制の高校に講師を派遣して進学・就職につながる話をしたり、校内の居場所作りをしたりしてきた。

 理事長の今井紀明さん(35)=神戸市在住=は18歳の時にイラクで武装勢力の人質となり、帰国後、中傷の嵐にさらされた。この経験を糧に、生きづらさを抱えた若者のセーフティーネットづくりを目指している。

 事業の一つ、13~19歳が対象のLINE無料相談「ユキサキチャット」(平日午前10時~午後7時)では、昨年1年で登録者が645人から3148人へと5倍近くに増えた。親がいなかったり、頼れなかったりする相談者の中には、コロナ禍でアルバイトが減るなどの経済的な困窮から食費を削る子どもたちがいた。

 「安全、安心な生活環境は生きる基本。食費を削っておなかをすかせると、負のスパイラルにはまり込み、自分を追い込んでしまう」。オンラインの面談で状況を把握し、必要性を見極め、食料を発送するようになった。

 寄付金などをもとに、レトルト食品や乾麺、野菜ジュースといった保存性の高い食料を購入、30食分を段ボールに詰め、月に2回ほど発送する。昨年5月から年末までに2190食分を送った。発送先は北海道から九州まで幅広い。「生理用品がない」という声に応じ、ナプキンなどを同送することもある。

 今年1月には80人から新規支援の相談がきた。今井さんは「コロナ禍がすぐに終わるとは思えず、サポートを必要とする10代は今後も増えるはず。おなかを満たすことを通じて、若者を支えてほしい」と話し、寄付を呼びかけている。

 毎月の寄付はひと月1千円から。スキルアップや在宅ワークのためにパソコンの利用を希望する子どもに向けた、パソコンの寄付も募っている。

 問い合わせや寄付金の申し込みは、「D×P」の電話(06・7222・3001)か、ホームページ(https://www.dreampossibility.com別ウインドウで開きます)へ。(松尾由紀)

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