イタリア、新首相にドラギ氏 「挙国一致」でコロナ対応

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ローマ=河原田慎一
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 イタリアの首相候補に指名された欧州中央銀行前総裁のマリオ・ドラギ氏(73)は12日、マッタレッラ大統領と面会して首相の指名を受け入れた。ドラギ氏は13日に新閣僚とともに宣誓式に臨み、首相に就任する。内閣は18日までに議会両院で信任され、新政権が発足する見通しだ。

 イタリアでは、新型コロナの復興策をめぐってコンテ首相と対立した連立与党の一角「イタリア万歳(IV)」が離脱。政権運営に行き詰まったコンテ氏が1月下旬に辞任を表明した。ドラギ氏は3日にマッタレッラ氏の委任を受け、議会の過半数を占める与党勢力をつくるため、各党派との協議を続けていた。

 議会内の最大勢力「五つ星運動」の一部が抜けるものの、与党だった中道左派民主党」とIVが、ドラギ氏のもとで再合流。ベルルスコーニ元首相が率いる中道右派の「フォルツァイタリア」や、コンテ政権と鋭く対立してきた右派「同盟」も、ドラギ氏を支持した。

 ドラギ政権は、幅広い政治勢力の支持を得て、欧州連合(EU)に提出する新型コロナからの復興プランの策定などを急ぐ方針だ。イタリアでは欧州で英国に次いで多い約9万3千人が死亡。感染拡大防止と経済復興策の両立が急務となる中、ドラギ氏は非政治家も閣僚に含めた「挙国一致内閣」を実現させた。

 だが、新型コロナの対応を旗印に各党が協力したものの、年金制度改革や移民・難民の受け入れなど、その他の政策については、各党の主張の隔たりが大きい。連立与党が再び分裂含みとなる可能性もあり、ドラギ氏の政権運営に注目が集まっている。(ローマ=河原田慎一)

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