「今が一番幸せ」…1週間後に悲劇 夫「名乗り出て」

有料会員記事

松田果穂
[PR]

 「自分が幅寄せしたかもしれないと、心当たりがあれば名乗り出てほしい」

 事故で亡くなった三田昌子さん(当時64)の夫、静夫さん(65)は今月、取材に語った。「故意でなく不注意だったとしても、謝罪の一言でもあれば気持ちの整理がつく」

 中学校の同級生だった頃に交際を始め、その後結婚した。桐生市で車のシートなどの縫製業を営み、3人の子どもたちは独立。4年ほど前から夫婦は2匹の飼い犬と暮らしていた。

 事故のちょうど1週間前、昌子さんの好物のすしを一緒に食べに行った。昌子さんは「好きな物を食べて、かわいい孫たちにも恵まれて、お友達とも遊びに行けて。人生で今が一番幸せ」と口にしたという。自由な時間を持ち、楽しい日々が始まったばかりだった。

 社交的で活発だったという昌子さん。近所で同世代の友達をたくさん作り、旅行に出かけるのが趣味だった。携帯電話には、行くはずだった旅行のメンバーのグループLINEがいくつも残っていた。

 最近も伊勢神宮や伊豆などに出かけ、夜の高速道路を運転することも多かったという。静夫さんは「夜に『いま竜飛岬(青森県)にいる』と連絡が来た翌朝、元気な顔で帰ってきたこともあった。夜通し数百キロ運転するのも平気なくらい、運転には慣れていた」と振り返る。

三田さんの乗用車の助手席にいた女性の証言は、遺族を原因究明へと向かわせることになりました。いったい、どんな証言だったのでしょうか。記事後半で動画とともに詳しくお伝えします。

 1月30日は、昌子さんの誕生日。交際中だった中学3年生の頃、静夫さんが15歳の誕生日に贈ったオルゴールは今も部屋に飾られている。昌子さんは昨年の結婚記念日に家族のLINEで「今度の誕生日はオルゴールもらってから50回目」と喜びをつづっていた。当日は夫婦2人で祝うのを楽しみにしていたという。

 別れは突然だった。事故の約…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら