トランプ氏の弾劾裁判、13日にも評決 無罪の可能性

ワシントン=園田耕司
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 米連邦議会議事堂の襲撃事件をめぐるトランプ前大統領の弾劾(だんがい)裁判は12日、弁護人が冒頭陳述を行い、「襲撃事件を扇動していない」などと無罪を訴えた。13日には、検察官役を務める弾劾管理人の民主党下院議員と弁護人の双方の最終弁論が行われる可能性がある。共和党議員の多くが無罪と判断するため、評決まで進めばトランプ氏は無罪になるとみられる。

 12日の冒頭陳述で弁護人は、1月6日の襲撃事件前の演説でトランプ氏が支持者向けに使った「死にもの狂いで戦え」という言葉は政治的発言に過ぎず、民主党議員も多用していると主張。トランプ氏が「平和的に愛国的に、あなたたちの声を(議会に)聞かせる」と発言した点にも触れ、「襲撃事件を扇動する意思はなかった」とした。陳述は最長16時間可能だったが、3時間余りで終えた。

 陳述後には、陪審員を務める上院議員による、検察官役と弁護人に対する質疑応答が行われた。共和党議員からは「トランプ氏はいつの時点で襲撃事件を知り、具体的にどのような対応を取ったのか」という質問が出たが、弁護人は答えられなかった。検察官役は、襲撃事件を知った後も、トランプ氏が対応を怠ったと主張している。

 弾劾裁判での有罪の条件は、上院(定数100)の出席議員の3分の2以上の賛成だ。現在の構成は共和党50人、民主党50人で、トランプ氏が有罪となるためには共和党から17人以上の賛成が必要となる。共和党のうち44人は、「退任したトランプ氏弾劾裁判は違憲」という弁護側の主張に賛同しており、評決でもトランプ氏が無罪となる可能性が高い。ただ、一部の共和党議員は有罪と判断するとみられ、どこまで広がるかが注目されている。(ワシントン=園田耕司)