佐賀工に「希望の光」 コロナ終息と差別根絶願い

新型コロナウイルス

松岡大将
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 佐賀工業高校(佐賀市緑小路)に「希望の光」がともっている。新型コロナウイルスの影響で、学習の成果を披露する場を失った生徒たちが制作したイルミネーションだ。コロナ禍終息と誹謗(ひぼう)中傷がなくなることを願う光が、生徒や地域の人たちの心を和ませている。

 校門近くのロータリーにある花壇(直径約10メートル)に設置され、赤や青、白色など数千個のLED電球が輝く。バルーンや、平和な生活に願いを込めた「和」の文字などが光る。

 佐賀工は、もの作りの全国大会で優勝者を出す有名校だが、コロナ禍で資格試験の延期や大会の中止が相次ぎ、生徒のやる気をそいでいた。そこでイルミネーションの制作を思いついたという。

 生徒約10人が昨年12月、約3週間かけて作り上げた。3Dプリンターで部品を作り、自動点灯・消灯の仕組みも取り入れるなど、日々の授業で培った専門的な力を合わせた。約30万円かかったが、卒業生や保護者の寄付で賄った。松石怜士君(16)は「友達が部活終わりに見て喜んでいて、作って良かった」。池田琢馬君(16)は「強度不足で壊れそうになったこともあった。苦労が多かったけど、達成感がある」と満足げだ。

 同校では1月にコロナのクラスター(感染者集団)が発生。生徒が電車で避けられたり、学校に心ない声が寄せられたりしたこともあったという。その一方で、イルミネーションを見た住民から「癒やされ、皆さんを思い浮かべると涙が出る。不安と思うが、一日も早く元気な通学姿を見せて」といった励ましの手紙が寄せられたという。生徒会長で2年生の森魁威人(かいと)君(17)は「落ち込んでいた中で励ましの声をもらい、元気が出た。これがみんなの希望の光になればいいなと思う」と期待を込めた。

 イルミネーションは午後6時から9時40分まで点灯。消灯まで門は開けられていて、誰でも楽しめる。展示期間は未定だが、3月末までを目指している。(松岡大将)

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