球界の「将棋王」、平田良介と記者が対局 思わぬ激戦に

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山田佳毅
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「竜名人戦」第1局 前半戦

 スポーツ紙を読んでいて、小さな記事に目が留まった。

 なになに、「ニコニコ生放送」でライブ配信された「プロ野球最強将棋王決定戦」なるもので、中日ドラゴンズ平田良介選手(32)が優勝?決勝では巨人の丸佳浩選手(31)に快勝したという。

毎週火曜日に、中日ドラゴンズにまつわる話題をお届けします。

 へえ、私と同じ将棋好きなのか。ぜひ一局、お手合わせしたいところだけど、コロナ禍のさなか、選手の取材さえ、ままならない状況だしなあ。などと、ぼんやり考えていたが、あるアイデアにひざを打った。

 「リモート対局、できない?」

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中日ドラゴンズの平田良介選手(写真は球団提供)とリモート対局。相手の声と盤面をスマートフォンで確認しながら指し手を進めた

 時は春季キャンプ真っ盛り。選手たちは朝から夕まで泥にまみれ、夜も体のケアやミーティング、人によっては自主練習で忙しい。

 ただ、今年のキャンプは例年とは違う。休養日は原則的に外出ができないのだ。その日だけは、意外に時間ができるのではないか?

 下心を見透かされた上でのことかもしれないけれど、この唐突な申し入れを、平田選手――いや、タイトルホルダーに敬意を表して「平田将棋王」と呼ばせていただきたい――は快く受けてくれた。

 将棋の名人戦を主催する弊社の記者(49)と、「昇竜復活」のため重要なキーマンにならないといけない男の一戦。まことに勝手ながら、この戦いを「竜名人戦」と名付けさせていただいた。

当事者の想像超えて

 そして、この非公式戦は、当事者も想像しなかった激戦となった。

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対局前、気合を入れる中日の平田良介・将棋王(球団提供)

 一つ、お断りをしておきたい…

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