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 外はサクサク、中はふわふわの生地でチョコを包んだパン・オ・ショコラが好きだ。朝食がわりにもなり、おやつにもなる。

 いつものスーパーでは1個0・89ユーロ(約113円)。レジで1ユーロ硬貨を渡すと、お釣りは0・11ユーロのはず。でも戻ってくるのは0・10ユーロ。1ユーロの10分の1、10ユーロセントの硬貨1枚である。

 従業員のミスでもなければ、レジのシステムの不備でもない。ベルギーでは1セント単位の額を「丸める」からだ。

 買い物の合計額の末尾が1セントか2セントなら切り捨てる。3~7セントは5セントとして扱う。8セントか9セントなら切り上げる。だから89セントのパンが90セント扱いになる。1セント、2セントの硬貨も使えるけれど、その流通量を減らすべく政府が2019年12月に導入した仕組みだ。

 昨年秋の着任早々、「おつりが違っていませんか」と声をかけると、「支払額を丸めるんですよ」と教えられた。調べてみるとベルギーに限らない。欧州連合(EU)レベルの案件だ。EUの行政を担う欧州委員会は、市民、企業、加盟各国の政府などの意見を聴き、物価への影響なども勘案して、末尾を丸める仕組みの導入の是非や、1セント、2セントの硬貨を退場させるかどうかについて、21年末にも方針を示す考えだ。

小額硬貨を減らす理由

 どうにも小額硬貨は厄介者扱い…

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