ポーランドの孤児救った日本へ 100年後に訪れたひ孫

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野島淳
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 親戚のおじさんから告げられたのは、出発する数週間前、2018年の夏だった。「日本に行くのなら、シベリアにいたポーランドの孤児に関わる場所を訪ねられないか」

 ワルシャワ工科大の学生だったウカシュ・グラボウスキさん(23)は、神奈川県藤沢市にある計測制御機器メーカー・アズビルの拠点で3カ月間、インターンとして働くことになっていた。

 日本の文化やアニメなどに、特別の興味があるわけではなかった。世界中で理系学生の研修派遣を仲介する国際NGOから、いくつかの候補を紹介された。その中で、「遠い国で過ごすのは大きなチャンスだ」と思い、選んだのが日本だった。

 親戚から聞いて、初めて知った。約100年前、多くの孤児が日本に受け入れられ、難を逃れたこと。そして、その一人が曽祖父のヤン・ヤンコフスキさんだったことを。

 8歳だった曽祖父は2人のきょうだいとともに、ロシアのウラジオストクから、船で福井県敦賀市に渡っていた。

 研修先のアズビルの綛田(かせだ)長生さんらに相談すると、現場探しを手伝ってくれた。一緒に同年9月、東京の日本赤十字社を訪ねると、当時の孤児たちの写真が保管されていた。

 翌月、敦賀市の資料館「人道…

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