メネム元アルゼンチン大統領死去 新自由主義政策を導入

サンパウロ=岡田玄

 南米アルゼンチンのカルロス・メネム元大統領が14日、ブエノスアイレスの病院で死去した。90歳だった。糖尿病が悪化し、昨年12月から入院していた。大統領府が同日、発表した。

 西部ラリオハ州出身。弁護士だった1973年、州知事に就任。76年の軍事クーデター後に逮捕され、5年間投獄された。民政移管後の83年、州知事に再選した。

 経済危機が深まっていた89年の大統領選で初当選。左派傾向が強い政党の出身だが、経済立て直しのため新自由主義的な政策を導入。1ドル=1ペソで固定し、外資への市場開放や公共事業の民営化を進めた。99年まで連続2期務めたが、終盤は財政赤字が拡大し、経済が失速。2001年の財政破綻(はたん)の原因をつくったと指摘されている。

 03年の大統領選にも出馬し、決選投票に残ったが、同じ党から出馬した左派のネストル・キルチネル氏の勝利が確実視されたことから、辞退。05年からは上院議員を務めていた。(サンパウロ=岡田玄)