破られて届いた海外誌 最高権力者の話と矛盾してない?

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ハノイ=宋光祐
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 「記者の仕事はよく知っています。間違ったことがあれば、どうぞ私を批判してください」

 5年に1度のベトナム共産党大会が2月1日に閉幕した。最高権力者の書記長留任が決まり、3期目を務めることになったグエン・フー・チョン氏(76)は、記者会見で上機嫌だった。

 記者の仕事に理解を示すチョン氏の言葉に、驚いた。ベトナムでは表現の自由や報道が制限されている。チョン氏はどういうつもりで言ったのだろう。会見の取材を昼ごろに終えて、モヤモヤしながら職場に戻った。

 定期購読している英国のエコノミスト誌が届いていた。ベトナムの記事を目次で見つけ、ページをめくる。破られていた。検閲以外に考えられない。チョン氏の真意がいっそう分からなくなった。

 東京の先輩記者に頼んで、記事のコピーをメールで送ってもらった。

 「共産党は見た目よりも弱い…

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