組織委会長、政治家でいい? 海外では元オリンピアンも

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聞き手・半田尚子
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 東京五輪パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(83)が、自らの女性蔑視発言の責任を取り、辞任を表明しました。五輪開幕を約5カ月後に控えた中で起きた突然の辞任劇。その意味を理解するには、組織委や会長の役割について知ることが欠かせません。日本オリンピック委員会(JOC)元職員でスポーツコンサルタントの春日良一氏は、組織委の会長について、五輪の「顔」だと説明します。組織委のトップは政治家でよいのか。どんな人物が求められているのか。春日氏に聞きました。

 ――今回の辞任劇で、組織委員会の会長という役職に注目が集まりました。そもそもどんな仕事を担うのでしょうか。

 まず、組織委について説明します。国際オリンピック委員会(IOC)の総会で五輪の開催都市が決まると、その国の国内オリンピック委員会と開催都市が組織委を設立します。五輪の開催準備や運営をするのが組織委の役割です。東京五輪の場合は、東京都とJOCが協力して東京五輪パラリンピック大会組織委員会がつくられました。

 組織のトップである会長は、いわばその五輪の「顔」です。会長を見れば東京五輪がどういう五輪なのかがわかるということです。仕事の内容は、例えば、聖火の採火式や開幕1年前イベントの出席といった儀式的なものが多いです。開会式と閉会式でスピーチをするという栄誉もあります。一方、実務のトップは事務総長という役職が担っており、会長の手足となって組織を運営しています。

政治家がトップ、問題なし?

 ――会長は象徴的な役割が求められているということですね。

 実際は色々なタイプがいます。2012年ロンドン五輪の際は元陸上五輪金メダリストのセバスチャン・コー氏(現・世界陸連会長)がトップを務めました。コー氏は自ら動いて仕事をするタイプだったそうです。森氏も組織の運営に積極的に関与し、詳細まで自分が把握していないと気が済まないタイプだったと聞いています。

 ――森氏はかつて首相を務めた政治家です。海外の五輪では、どんな経歴の人たちが会長職を担ってきたのでしょうか。

 近年の大会では、選手として…

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