20年の交通事故の死亡者28人 2年連続過去最少

吉備彩日
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 2020年の青森県内の交通事故による死者数は前年比約25%減の28人で、過去最少を更新した。

 県警がまとめた2020年の県内の交通事故の発生状況によると、人身事故の発生件数は前年比12・7%減の2436件で、負傷者数は2939人。現行の方法で統計を取り始めた1966年以降でピークだった01年の9450件・1万1927人から、19年連続で減少している。20年の死者数は最多だった1972年の238人と比較すると約9割減少し、37人だった2019年に続いて、2年連続で最少記録を更新した。

 死者数が減少した理由について、県交通安全協会の柳谷章二会長は「新型コロナウイルスの感染拡大で、人が外に出なかったことも間接的な要因になったのでは」とみている。

 県が16年に策定した第10次県交通安全計画で示された「2020年までに、年間の交通事故死者数38人以下、死傷者数4200人以下」の目標は2019年に達成され、県警はさらに死者数を減少させようと、交通指導や取り締まりを強化してきた。県警交通企画課の高橋肇次長は「横断者がいる横断歩道で一時停止しない車の取り締まりなど、歩行者保護の活動が功を奏した」と話す。

 だが一方、第10次計画では県内での交通事故防止の課題について、高齢の歩行者の死亡者の割合が高いこと、自動車乗車中の死亡事故ではシートベルトをしていなかった人の割合が高いことなどが指摘されていた。20年も引き続きこの傾向がみられ、死亡した歩行者の8人のうち、6人は65歳以上の高齢者だったほか、自動車乗車中に亡くなった11人中6人がシートベルトを着用していなかった。

 警察庁日本自動車連盟が行った「シートベルト着用状況全国調査」の2020年調査によると、県内の一般道でのシートベルト着用率は、運転席では99・5%(前年比0・3ポイント増)だった一方、後部座席では29・5%(前年比0・7ポイント減)にとどまり、全国平均を10・8ポイント下回った。

 高橋次長は、今後の事故防止対策について「シートベルトは事故被害の軽減につながるので、全席着用してもらうよう街頭活動などで周知をすすめていくほか、引き続き歩行者保護の活動、飲酒運転などの取り締まりに取り組んでいく」と話した。(吉備彩日)