世田谷・代田にフードバンク開設へ 「ほっとする場に」

野田枝里子
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 【東京】15日、雨が降りしきる中、世田谷区代田の閑静な住宅街にある一軒家を訪ねた。子育て支援施設「おでかけひろばcobaco」だ。見た目は民家だが、中に入ると子どもたちの元気な声が聞こえてきた。

 この施設の中に3月、「フードバンク」がオープンすると聞いて、足を運んだ。フードロスを減らすために企業や地域の人たちが食材を持ち寄り、地域の子ども食堂などに配る拠点にする。この日も着々と準備作業が進んでいた。

 昨年始める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で計画は延期に。施設を運営する「北沢おせっかいクラブ」代表理事の斎藤淳子さん(56)は、「コロナで困っている人はたくさんいる。やりたかったことをやっと形にできる」。

 食材を保管する倉庫の改装は、地元・下北沢の本多劇場グループ総支配人、本多愼一郎さん(45)が手がける。倉庫前の駐車スペースには休憩用のベンチや本を置くスペースを作り、誰でも立ち寄れるようにする。「気軽に来てもらえる場所になれば。こういう場所が広がっていけばいい」

 施設ではコロナ禍以前にも月1回、中学生以下は無料、大人は300円で食事を提供していたという。もう一度、人の笑顔があふれる場所に――。コロナ禍でいまは施設も「密」を避けるために予約制だが、斎藤さんは「コロナ禍で人と人がふれあうことの大切さを改めて感じる。フードバンクは思いやりの場。ほっとできる場所にしたい」と話した。詳細はホームページ(https://www.kitazawaosk.com/別ウインドウで開きます)へ。(野田枝里子)