老朽原発の再稼働「議論に着手を」 福井知事、県議会に

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 運転開始から40年を超える老朽原発関西電力美浜3号機、高浜1、2号機の再稼働を巡り、福井県の杉本達治知事は16日開会した定例県議会で、「県議会で再稼働について議論に着手していただき、慎重にご検討いただきたい」と述べ、議会に検討を要請した。

 老朽原発3基の再稼働について、立地の福井県美浜町高浜町が既に同意を表明している。焦点は県議会と知事の判断で、その議論が始まる。今県議会の会期は3月17日までの予定。

 杉本知事は、原発から出る使用済み核燃料中間貯蔵施設について、関電が県外の候補地を提示することが、再稼働を判断する「前提」としてきた。

 電力大手でつくる電気事業連合会は昨年12月、青森県むつ市の施設を各社で共同利用する案を発表。関電の森本孝社長は12日、杉本知事と面談し、共同利用案について「選択肢の一つ」と述べ、同席した資源エネルギー庁の保坂伸長官は「関係者の理解の確保に最善を尽くす」と話した。

 杉本知事は16日の県議会で、「関電と国の覚悟が示された」とし、「(老朽原発3基の)新しい課題の議論に入る前提は満たした」と述べた。県の専門委員会による審議などを進める方針も示した。

 関電が表明した方針に対し、むつ市は13日、「あり得ないこと」とする文書を発表している。