「鉄道王国」の基地でドキドキ マニア魅了する京成電鉄

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青山祥子、古賀大己、大嶋辰男
【動画】鉄道好きユーチューバーの鈴川絢子さん 京成電鉄の宗吾車両基地でスカイライナー乗車体験=池田良、大嶋辰男撮影
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 千葉県はJRや私鉄など計32路線が走る「鉄道王国」。その一つ、京成電鉄吉本興業屈指の鉄道好きで、習志野市出身の鈴川絢(あや)子さん(29)の通学電車でした。ユーチューバーとしても人気の鈴川さん。カメラ片手に、宗吾車両基地(酒々井町)を訪れ、入庫中の車両たちと“再会”しました。基地の魅力を紹介します。

 宗吾車両基地は車両を検査、保存する施設で、多くの鉄道ファンが訪れる人気スポットなんですよ。私も毎回、いろんな車両に触れ合えるので楽しみです。さっそく入庫した車両たちを見に行きましょう。

 わあ、「3700形」です! 私が生まれた1991年誕生の車両で、まさに「同期」。実家の最寄り駅が京成の谷津駅で、物心が付く頃から電車に乗るのが楽しくて大好きになりました。3700形はこれまでで一番乗った身近な車両で、高校もこの車両に乗って京成八幡駅まで通ったんです。

 京成電鉄初の「VVVF(可変電圧可変周波数)制御装置」を搭載した通勤型車両です。加速、減速が滑らかで、乗り心地がよくなりました。運転台のドアの近くにある車掌スイッチの棒を上げると……。ドアが開きました。うれしい!

鈴川絢子さん 趣味は「電車のモーター音を聞くこと」という筋金入りの鉄道好き。ユーチューバーとして、アイドルグループAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のカバーに乗せて、京急電鉄の全駅でダンスした動画の再生回数は224万回を誇る。

 《検車区長の鈴木廣光さん(53) 基地は検車区と工場に分かれています。検車区では、車両を一定期間ごとに検査したり故障を直したりします。朝のラッシュ時間が終わる頃、電車が入庫してきます。検車区の係員の中には、宗吾参道駅と車庫の間を運転する出入庫限定の操縦免許を持っている人もいます》

 「仕立検査庫」の看板がかかった大きな建物の前に着きました。建物の中に入ると、「3600形」の周りで約20人の係員が部品をハンマーでたたいて音を確かめたり、丁寧に磨いたりしています。昨夏に82年のデビュー当時の「ファイアオレンジ」に塗り直し、イベントで活躍しています。

 鈴木区長によると、古い車両は手間がかかりますが、自分で整備した電車が動く手応えにやりがいを感じる人もいるそうです。

 続いて、工場の建物に向かいました。屋根の上のパンタグラフなどいろいろな部品が棚に並んでいます。

 《宗吾工場長の飯田良次さん(53) 工場では自動車の車検にあたる定期検査をします。重要な装置は4年に1回、電車全般は8年に1回が基本で、年間約160両を手がけます。台車と車体に分離し、分解して各部品を担当の職場で整備します》

 ブレーキ装置部品や主電動機…

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連載鈴川絢子が行く ちば鉄

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