お水取り「しないなら東大寺は解散」 住職が語る決意

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聞き手・岡田匠、渡辺元史
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 春の到来を告げる奈良・東大寺の「修二会(しゅにえ)」(お水取り)が今年も行われます。この伝統の法要は、奈良時代から1270年もの間、一度も途絶えることなく続いてきました。

 人々が知らず知らずのうちに犯してきた罪を、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11人の僧が人々に代わって悔い改め、世界平和などを祈ります。期間は、2月20~28日の前行(ぜんぎょう)、3月1~14日の本行(ほんぎょう)を合わせて約3週間です。

 二月堂という仏堂にこもっての法要のため、コロナ禍でも「密」を完全に避けるのは難しい。そんな中、僧たちはPCR検査を受けて隔離生活を送ったり、参拝者の数を制限して生配信したりするなど、寺はさまざまな対策をとります。

 「コロナ禍でも続ける」。東大寺別当(住職)の狹川普文(さがわふもん)さん(69)が朝日新聞のインタビューに応じ、強い思いを語りました。

 ――修二会は一度も途絶えることなく、今年で1270回を数えます。コロナ禍で今年も行を変えずに実施するのはなぜですか

 修二会は人々のために行う。自分が楽しようと思ったら修二会を中止にしたらいい。でも、それでは東大寺の存在意義がない。修二会があるから東大寺の意味があり、修二会をしなかったら東大寺は解散したらいい。そのくらいのもの。

 ――なぜでしょうか

 大仏は、お金や材料など寄付…

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