ウイルス起源調査が火種に 米中が応酬、WHOは温度差

有料会員記事新型コロナウイルス

ロンドン=下司佳代子、北京=高田正幸
[PR]

 新型コロナウイルスの起源を探るため、世界保健機関(WHO)が中国・武漢で行った調査への評価が割れている。米国は中国の情報開示などを疑問視し、WHO側でも中国の姿勢や導くべき結論について専門家間で見解の相違があらわになっている。今後の解明に向け、道筋は描けるのか。主要7カ国(G7)首脳会議でも議論になりそうだ。

 「調査の目的に明らかな誤解がある。これは不正疑惑の捜査ではなく、WHOにそんな権限はない」

 WHOの緊急対応責任者、マイク・ライアン氏は15日の記者会見で、こうまくしたてた。

 各国の専門家で構成されたWHOの調査団は、武漢で9日まで約2週間の調査を実施。ベンエンバレク団長は最終日に現地で開いた会見で、米国のトランプ前政権が主張していた、武漢ウイルス研究所からのウイルス流出は「可能性が極めて低い」と言明。一方、中国側が主張してきた、冷凍食品に付着したウイルスから感染したという仮説は今後の検討対象にした。

 これに対し、サリバン米大統領補佐官は13日の声明で「深い懸念と疑問」を表明。調査団の一人がメディアに、感染拡大初期の2019年12月の感染者のデータ提出を中国側に拒否されたと述べたことなどを背景に、「調査報告書は中国政府の介入や改変が及ばない独立したものであることが不可欠だ。中国は感染発生最初期のデータを出さなければならない」と、調査の公正さに疑問を呈した。

 中国側はすぐに反論した。在…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]