教諭からの性被害、信頼が認識を遅らせる ネット調査

有料会員記事

伊藤和也
[PR]

 小学生から大学生のときに教諭から受けた性被害は、教諭という地位への信頼から被害だと認識できるまでに時間がかかる――。そんな実態が、自身も教諭からの被害を訴えてきた写真家の石田郁子さん(43)が実施したインターネット調査から浮かんだ。石田さんは16日、東京都内で開いた記者会見で「暴力や命令がなくても、先生は正しいと思わせるだけで支配になる」と語った。

 調査は昨年7月に行われ、10~50代を中心に149人から有効回答を得た。加害教諭の内訳は小学校64人、中学校45人、高校など28人、大学など12人で、担任や部活動の顧問が大半だった。被害内容では、体を触られる▽性的発言▽キスや性行為などの性的行為▽体を見られる――などが目立った。

 初めて被害に遭った年齢は小3~高3にあたる8~17歳が130人で、18歳以上14人、7歳以下3人。暴行や脅迫を伴ったのは5%以下で、8割近い116人が被害だと認識できず、115人が当時の気持ちを「怖い、気持ち悪い」「何が起きたかわからない」と回答した。

 被害だったと認識できるまでの期間は93人が1年以上で、時間がかかった理由(複数回答可)では「先生を疑う発想がなかった」など教諭の地位に関係するものが約4割を占めた。ほかに「性的な知識や経験がなかった」が37%と多く、中高生では「恋愛だと思っていた」との回答も見られ、これらについても石田さんは「教諭の地位と無関係とは言えない」と指摘する。

 その間も109人が繰り返し被害を受け、うち51%が自身の卒業や転校まで、16%が加害教諭の異動や担任替えまで続いた。ほかの教諭らは相談しても取り合ってくれなかったり、被害に気づいても見て見ぬふりをしたりするケースが多く、加害教諭に行為をやめさせたのは5%弱にとどまった。全体の7割近い103人が今も、心身の不調により生活に支障が出るなど性被害の影響に苦しんでいるという。

 自らも中3だった1993年…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら