大雪の元旦 営業を終えたラーメン店主、気づいた人影

小川聡仁
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 大雪が降る元日の未明、路上に倒れていた高齢女性を救助したとして、新潟市ラーメン店主ら3人に新潟東署から感謝状が贈られた。店主の男性は、年初の営業を終え、帰宅時に見かけた人影が気になり、その後再び現場近くに行き救助に至った。

 表彰されたのは、同市南区のラーメン店「俺のラーメンジョー」店主池端譲(じょう)さん(35)、母の介護福祉士池端和子さん(57)、伯母の会社員小林英子さん(61)=いずれも同市東区。

 池端さんは年明け営業を終えた1月1日午前3時ごろ、小林さん宅に行く途中に同市東区の路上で、人影を一瞬見た。帰宅後、それが気になり、午前4時ごろ、一緒に初詣に行く予定だった和子さんと小林さんと現場付近を車で走行。電柱脇に女性が横たわっているのを見つけた。女性は名前などは答えたが、薄着にサンダル、手足は冷え、震えていた。池端さんは110番通報し、車内の毛布を女性にかけた。小林さんは和子さんと近くのアパートの軒下に運び、女性の手をさすり、持っていた手袋をはめて温めた。

 女性は低体温症で救急搬送されたが、翌日には回復したという。同署によると、認知症を患う近所の80代女性。シルバーカーを押して移動中に雪で転倒し動けなくなったとみられる。池端さんは「もし行かなければ見殺しにしていた。いい新年の幕開けになった」、和子さんは「助けて当たり前だった」、小林さんは「女性が助かったことがうれしい」と振り返った。

 新潟市では当時、大雪警報が発令されていた。同署の高橋明秀署長は「見知らぬ人に手をさしのべることは勇気がいる」とたたえた。(小川聡仁)