中村通子
岡山大学病院(岡山市北区)は新型コロナウイルス感染後の後遺症診療を専門とする「コロナ・アフターケア外来」を15日に開設した。筋力低下や呼吸困難など後遺症に悩む人は多く、院内の様々な診療科と連携して診断・治療をする。
回復後、全身倦怠(けんたい)感や脱毛、睡眠障害、不安・抑うつなど様々な症状が長く残ることが分かってきた。回復患者を対象にした国立国際医療研究センター(東京)の疫学調査では、発症後2カ月で48%、4カ月後でも27%の患者に後遺症があった。特に呼吸困難、倦怠感、嗅覚(きゅうかく)障害は4カ月たっても1割の患者に残っていたという。
症状は多種多様で個人差も大きく、診断・治療も複雑になりがちだ。岡山大病院は、多くの症状が重なり、受診すべき診療科が決まらない人の医療を受け持つ総合内科・総合診療科に「コロナ・アフターケア外来」を設置。症状に合わせ必要な医療支援を見極め、体系的に診断・治療にあたっていくとしている。
外来は毎週月・火で予約制。かかりつけ医の紹介状が必須で、予約もかかりつけ医を通じてのみ。患者本人が直接予約することは出来ない。
詳細は専用サイト(https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index377.html)。(中村通子)
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