「やせ食べ」から40年 体の細部にまで自己管理の圧力

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高橋美佐子
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 やせ食べ。

 放送作家山田美保子さん(63)がそう略す『やせたい人は食べなさい』は、半世紀に及ぶ自身のダイエット歴の中でも記憶に残る一冊だ。外食に夢中な青春真っ盛りの1980年に出版。ふくよかだった祖母が内容通りに実行すると、すぐに5キロ痩せた。

 「『ご飯は太る』と女の子たちがレストランで必ずパンを選ぶ時代に『1日3回しっかり白米を』という正反対の主張。効果を目の当たりにして画期的だと思った。私自身は実行できませんでしたが」

拡大する写真・図版やせたい人は食べなさい(祥伝社)

『やせたい人は食べなさい』

3食とも白米、食品添加物を抜くなどと解説。自身は身長157センチ、体重42キロを維持し、晩年「美白の女王」として人気者に。シリーズ累計120万部超。今年1月、現代の事情に即して改訂した『鈴木その子式 やせたい人は食べなさい。』が出版された。

 山田さんにとって最初のバイブルは中1だった70年発売の『ミコのカロリーBOOK』。クラス中の女子で回し読みし、カロリー表を書き写して、透明の下敷きにはさんだ。「給食の献立表で見慣れた数字が、別の意味を帯びるようになった」。その後、リンゴやゆで卵しか食べないダイエットなど、流行を追いかけては挫折を繰り返した。

 そんな時代に登場した『やせ食べ』は、鈴木その子(1932~2000)が考案した食事理論を展開。おかずは少量の漬物や小魚などで、昔ながらの日本の粗食という印象だ。専業主婦だった鈴木が、肥満で病気がちだった亡母や拒食症で事故死した息子を救えなかったことを悔やみ、編み出したという。

 山田さんも30代半ばで22…

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