[PR]

 奈良文化財研究所(奈文研)は17日、平城宮跡(へいじょうきゅうせき)(奈良市)を発掘した結果、中央官庁街だったとされる東方官衙(かんが)の大型建物跡近くで、大規模な石造りの水路が見つかったと発表した。同様の水路は、奈良時代の天皇が暮らした内裏(だいり)近くでも見つかっている。大型建物跡の格式の高さと、当時の官庁街が排水を重視していたことがうかがえるという。

 大型建物跡は2019年の奈文研の調査で発見された。行政の中枢を担った太政官(だいじょうかん)の可能性があるとされ、「現代の内閣官房」と指摘された。昨年3月からは大型建物跡の北西780平方メートルを調べていた。

 今回発見されたのは底面や側面を自然石で造った全長約7メートル、幅約60センチの石組(いしぐみ)暗渠(あんきょ)と呼ばれる水路。直径約90センチの自然石7個が、上ぶたとして置かれている状態だった。設置時期はわかっていないが、大型建物跡を囲む築地塀の雨落ち溝を流れる雨水を集めて、平城宮東側の基幹排水路に流し込んでいたとみられる。

 大型建物跡の一帯は周囲よりも低い谷地形で、雨水などがたまりやすいという。調査を担当した大沢正吾研究員は「当時の人がいかに仕事をしやすい環境作りを重視していたかということがわかった」と話す。

 また、水路から雨水が流れ込ん…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら