聞き手・井上秀樹
伊東四朗の3年ぶりの舞台「みんながらくた」が東京・下北沢の本多劇場ではじまった。落語を元ネタにした人情喜劇。共演する戸田恵子とラサール石井は、テレビや舞台で伊東とも長い付き合いだ。“伊東家”の面々が見る、喜劇と喜劇役者とは。
拡大するラサール石井さん(右)と戸田恵子さん=伊ケ崎忍撮影
――戸田さんの役どころを。
戸田 伊東さんの娘で、離婚してお父さんが経営してるリサイクルショップのお手伝いしてるんです。そこで仏像から小判が出てきて、それをめぐっていろんな人のお話が盛り込まれているんです。
下町っぽいというか、昔なじみのリサイクルショップがあって、近所に住んでる人もみんなよく知ってて。ラサールさんは同級生の設定です。とても親しみのある町のなかに暮らしてるって感じで、居心地がいいです。
――演出もされるラサールさんはどんな芝居に。
ラサール 喜劇にしてます。作を依頼した田村(孝裕)君は家族に特化した、いいお話をずっとやってる方です。プロの喜劇作家ではないので、面白くてやがて切ないみたいな。
タイトル通り、みんなそれぞれ問題抱えているので、そのがらくたさ加減を笑っていただくみたいな喜劇、程のよい笑いをめざします。笑いだけ特化しているのではなく、にじみ出るように。ハンカチを出して泣くっていうほどのお涙ちょうだいでもないので、じんわりと、ほのぼのした時間を過ごしていただければ。
――2人の共演は。
ラサール 紀伊国屋ホールでや…
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