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 宮崎県庁本館の前庭に飾られている埴輪(はにわ)6体が一新された。これまで展示されていたのは県外で出土した埴輪の模造品。今回、県立西都原考古博物館(宮崎県西都市)が県内出土の埴輪(はにわ)を復元した6体に入れ替えた。

 今年7~10月の国文祭・芸文祭みやざき開催を機に一新。新たな6体は、生目古墳群(4世紀、宮崎市)の「壺形(つぼがた)」、西都原古墳群(5世紀、西都市)の「子持家(こもちいえ)」「船」、新田原古墳群(6世紀、新富町)の「盾持人(たてもちびと)」「鶏」「跪(ひざまず)く人」。県内産陶土を含む粘土で、2019年11月~20年6月に作られた。

 国重要文化財の子持家と船の復元では、埴輪制作の知見を得るため、野焼きという当時の手法で焼成。干し草やまきで作った覆いの中で焼いたところ、実物同様に「黒斑」という焼きむらが生じたという。

 子持家(高さ55センチ、幅92センチ)の制作には粘土約80キロを要したといい、解説を担当した同博物館の後藤清隆主査は「復元埴輪は、焼成後に割れたり欠けたりした部分を修復した。大きな埴輪を作り上げた当時の職人集団の技術力に驚かされた」と話した。

 6体の復元埴輪は県庁本館前庭に5カ所に分けて展示されている。後藤主査は「800度以上の温度で焼き上げているので、風雨には強いはず。県内外の多くの人に見て欲しい」と話していた。(菊地洋行)

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