禁止の「並列麻酔」中に患者死亡 三重大病院、公表せず

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甲斐江里子
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 三重大学病院(津市)は17日、麻酔科医が2017年夏、同時並行で複数の患者の麻酔管理をし、患者1人が死亡する事故があったことを明らかにした。こうした麻酔管理は「並列麻酔」と呼ばれ、日本麻酔科学会は原則禁止としている。病院は「並列麻酔が直接の事故原因ではない」と説明。その後も並列麻酔を続けていたという。

 この事故について、院内外の委員による調査委が18年4月に報告書を作ったが、病院は公表してこなかった。朝日新聞による開示請求を受け、病院が17日夜、報道各社に説明した。

 病院によると、事故が起きたのは、夏休み麻酔科医が減っていた時期で、1人の麻酔科医が最大4人の麻酔管理を同時に実施したという。

 日本麻酔科学会は、急変時の対応が困難になる恐れがあるなどとして、1人の麻酔科医が同時に複数の患者の麻酔管理をすることを原則的に禁止している。病院は事故時について「麻酔科医がいる前で心停止した」と説明し、並列麻酔との直接の関連を否定した。

 病院によると、緊急手術などもあり、事故後も並列麻酔を続けたといい、18~20年の全身麻酔のうち1~2割程度を占めたとみられる。「今年に入ってやっていない」としているが、「相当数、手術を制限できたらやめられるが、安全を確保できる限り続けてきたというのが実態」という。手術を受ける患者に対し、並列麻酔の説明はほぼしていないという。

 朝日新聞に一部開示された報…

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