新酒の季節、山林整備兼ねた杉玉づくり 酒田のNPO

鵜沼照都
【動画】山形県酒田市で、里山の管理を兼ねた杉玉作りが行われている=鵜沼照都撮影
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 酒蔵や酒販店の軒先につるして新酒の出来上がりを知らせる杉玉(酒林)が、山形県酒田市内で作られている。地元のNPO法人が今年度から冬場の手仕事として受注販売を始めた。

 手がけるのは、同市平田地区で里山の管理や保全に取り組む「ひらた里山の会」(佐藤忠智・代表理事)。杉玉の材料は、林地の整備のため枝打ちしたスギの葉だ。

 ステンレス製のパイプに針金を巻きあわせ芯を作り、そこにスギを次々挿し込んでいく。ある程度の大きさになれば、枝切りばさみや電動工具で刈り込みながら丸く仕上げていく。最後に地元産のスギ板で作った屋根(笠)をのせ、「疫病退散、商売繁盛」と書かれた木札を付けて完成だ。

 直径40センチほどの杉玉は重さ10キロほどになり、挿し始めから仕上げまでに16~20時間もかかるという。これまでに庄内地方と県外の酒蔵など4カ所に納品した。

 佐藤さんによると、今冬分は3月上旬ごろまで受け付けている。来冬分の予約もできるという。杉玉は50センチサイズで5万円(送料別)。屋根をのせると8千円追加。問い合わせは同会(0234・25・0170)へ。(鵜沼照都)