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 環境省は、鹿児島県・奄美大島の希少動物を襲う特定外来生物フイリマングースの駆除事業について、2021年度から根絶を確認する計画に移行すると発表した。3年近く捕獲ゼロが続いており、25年度末までに根絶宣言を出すことを目標とする。

 15日に奄美市であったマングース駆除に関する識者らの検討会で明らかにし、了承された。同省によると、本格的な駆除は00年度に始まり、06年度までは毎年2千匹以上を捕獲。07年度から1千匹を、14年度からは100匹を下回り、17年度は10匹。18年4月の1匹以降は捕獲がない状況が続く。そこで13~22年度を予定した現状の駆除計画は、根絶確認の最終段階に入ることから2年前倒しで終了するという。

 21年度からの新たな5年計画では、島内全域を対象にわなと探索犬による捕獲態勢を維持しつつ、仕掛けるわなを徐々に減らしていく。島内422地点に設置した自動撮影カメラの映像や探索犬、島民からの目撃情報などで生息が確認された場合には、その地点で集中的に捕獲を行うとする。

 今後の課題となる根絶確認については、これまでの捕獲状況や撮影した映像、探索犬などによる調査・監視の情報を元に根絶した確率を示す手法を22年度までに定める。根絶宣言後も再侵入を防ぐための監視体制など継続的な取り組みの計画を策定するという。

 15日の検討会では、20年度も15日までに捕獲はなく、撮影された映像もないと報告された。検討会座長の石井信夫・東京女子大名誉教授は「目標とする根絶が近づいている。最後まで気を緩めることなく進めていきたい」と話した。(奄美通信員・神田和明)

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