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 高校生らが和裁の技術を競う「きもの作品コンテスト」(一般社団法人日本和裁士会主催)で、県立一宮高校ファッション創造科3年の生徒3人が最優秀賞や優秀賞を受けた。作品は順次、尾張一宮駅前ビルにある一宮市観光案内所で展示される。

 一宮高校は有名大への進学実績で知られる普通科のほかに、「繊維の町」らしく被服科を前身とするファッション創造科があり、113人が学んでいる。

 コンテストは和裁の技術を継承するために東京で開かれ、今年度で31回目。コロナ禍もあって応募数は25点と少なめだったが、締め切りが例年より遅く設定され、制作に時間をかけた作品が多かったという。

 最優秀の文部科学大臣賞を受けたのは、古川未季さん。作品「春」は緑系の生地を使った背部に、小さな布を折りたたむ「つまみ細工」で桜を表現。裾の方は、リボンを使う刺繡(ししゅう)でレンゲやシロツメクサを描いたほか、パラグアイ伝統のレース刺繡の技法で色とりどりの花をあしらった。

 「自分好みの技法で花をたくさん表現した。最優秀賞は信じられません」と古川さん。昨春にデザインを開始。ファッション造形の授業や家で制作を進め、10月に完成したという。春からは専門学校に進み、和裁士を目指す。

 優秀賞の山田妃世里(ひより)さんの作品は「首里城」。沖縄出身の母親と話し、テーマを決めた。空と海をイメージした青を基調に、焼失した赤い世界遺産をアップリケの技法で表現。ハイビスカスもあしらった。

 小林のあさんも優秀賞を受けた。作品「豪華絢爛(けんらん)」は、光沢のある黒地に古典柄のまりや御所車、のし模様をあしらい、金色の布も使って高級感を醸し出したという。

 一宮高校は「きもの作品コンテスト」に毎年応募し、数々の作品が高評価を受けてきた。指導する学科主任の岡戸ひろみ教諭は、今回の受賞について「どの作品も出来がよかった。最優秀作は根気が必要な細かな作業が多く、丁寧に作ったところが評価されたのではないか」と話した。

 観光案内所では、19日まで「豪華絢爛」、20日~3月2日に「首里城」、3月3日~31日に「春」を展示する。(荻野好弘)

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