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 新型コロナウイルスのワクチンを多くの町民に接種してもらおうと、埼玉県宮代町は接種した町民に、ご当地商品券「ありがとう」2千円分を贈る方針を決めた。接種率向上と地域経済活性化との一石二鳥を狙い、関連の補正予算案を町議会3月定例会に提出する。

 町健康介護課によると、4月以降、65歳以上の高齢者を皮切りに、町コミュニティセンター進修館と町の体育施設「ぐるる宮代」で集団接種を予定している。同町でも少子高齢化が進み、重症化リスクが比較的高いとされる65歳以上の高齢化率が32%を超える。

 一方、コロナ禍の地域経済への影響も深刻だ。

 町は国の地方創生臨時交付金を活用し、町内の登録店で1万5千円分の買い物に利用できるプレミアム商品券(1万円)を発行したが、決算の関係もあり、町民が利用できるのは4月末まで。再びの緊急事態宣言による自粛要請の影響で、その恩恵を十分受けられず、5月以降も厳しい経営を強いられそうな個人店や事業者も少なくない。

 そこで、臨時交付金を活用して、町商工会発行のご当地商品券「ありがとう」の進呈を企画した。同会加盟の店や事業所で利用でき、期限はないという。

 ワクチン接種の対象となる16歳以上の町民は約3万人。総額約6千万円の費用を補正予算案に計上した。

 新井康之町長は16日の記者会見で、「接種するかしないかは一人一人の判断だが、みんなが打たないと効果は上がらない。できるだけ多くの町民に促せたら」と話した。(加藤真太郎)