古墳時代の天理に思いはせて 山の辺の道沿いの出土品

篠原大輔
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 奈良県天理市守目堂町の天理大付属天理参考館で「天理 山の辺の古墳」展が開かれている。天理参考館、県立橿原考古学研究所付属博物館(橿原市)、天理市教育委員会の3者による初の共同展だ。

 改修工事で休館中の橿考研付属博物館の所蔵品の多くが里帰りし、計461点と盛りだくさん。天理市の「山の辺の道」沿いにある古墳からの出土品を北部・中部・南部の3地域に分けて展示している。

 南部の黒塚古墳からは重要文化財三角縁神獣鏡が里帰り。33面が出土したが、そのうちの5面を展示している。これらの鏡は古墳に葬られた被葬者を取り囲むように置かれていたという。

 中部の東乗鞍(ひがしのりくら)古墳は大型の前方後円墳で、天理市と天理大が共同で2018年から調査を進めている。後円部の南側に長さ約10メートルの横穴式石室が口を開けていて、市教委文化財課の石田大輔さんお手製の30分の1の模型で再現している。

 特別に、川西町にある島の山古墳からの出土品も並べた。「車輪石」は橿考研の保管する破片と天理参考館所蔵の破片がぴったりくっつく。奈良盆地寄りの低地部の古墳である荒蒔(あらまき)古墳からは多量の埴輪(はにわ)が見つかっていて、人や動物など15点が居並ぶ。

 共同展は3月15日まで。火曜日休館(祝日の場合は翌平日)。大人500円、小中高生300円。天理市の広報誌「町から町へ」2月号の20ページに無料入館券がついている。(篠原大輔)