交通事故の重傷者13%減る 外出自粛が影響か 警察庁

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編集委員・吉田伸八
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 全国で昨年起きた交通事故で重傷を負った人は2万7774人で前年より13・3%減り、過去最少を更新した。特に4~5月の減少が目立つことが警察庁のまとめでわかった。この時期は道路の交通量の減り方も大きく、コロナ禍による外出自粛などが要因になったとみている。

 警察庁は年間の交通事故の分析にあたり、今回初めて重傷者と交通量の状況を調査。その結果、重傷者は4月が1832人で前年より35・2%、5月は1767人で29・6%それぞれ減少していた。2月を除き、どの月も前年を下回ったが、ほかの月の減少幅は10%台以下だった。

 交通量は、全国の警察が一般道に設置している車両感知器のデータから算出。8月以外で前年を下回ったが、4月と5月の減り幅が15%前後と特に大きく、重傷事故の減少と月別の傾向が一致した。ただ、死亡事故では月別の傾向に前年から大きな変化はないという。

 一方、高速道路での交通事故で昨年亡くなった人は114人で前年より49人少なく、統計がある1979年以降最少となった。月別では、4月が18人で前年より7人増えたが、5月は1人(前年比17人減)、6月は5人(同9人減)と大きく減少した。各高速道路会社のデータを基に警察庁が四半期ごとに交通量を算出したところ、4~6月が前年の約7割で、減りが大きかったという。

 軽傷を含む昨年の交通事故は、全体で30万9178件で前年を18・9%下回り、過去最大の減少幅。いまの統計の取り方になった66年以降の最少を2年連続で更新した。

高齢運転者による事故 前年より17%減少

 昨年1年間に全国で起きた75歳以上の運転者による交通死亡事故は333件で、前年より68件(17・0%)減少した。運転免許を持つ人10万人あたりで見ても、6・9件から5・6件になり、いずれも2年連続の減少だった。警察庁が発表した。

 同庁は「各種の対策が功を奏…

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