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 藤井病院(金沢市古府1丁目)が診療報酬を不正請求していたなどとして、東海北陸厚生局は17日、同病院の保険医療機関の指定を来年1月1日に取り消すと発表した。不正請求は2016年7月分~18年8月分に及び、診療報酬明細書950件、約1億6千万円にのぼるという。

 5年間は再指定されず、保険診療ができなくなる。このため、入院治療や外来診療は続けつつ、病院の運営を引き継ぐ別の医療法人を探すという。

 同厚生局によると、夜勤の看護師などの配置が基準を満たしていないのに、満たしているように勤務表を改ざんするなどしていたという。16年8月末に同厚生局石川事務所に「勤務表、タイムカード、病棟管理日誌などを作り替えている」といった情報提供があり、調査を進めていた。ほかにも、故意とは確認できない不当な請求が7億3千万円あり、返還を求めているという。

 同病院を運営する医療法人社団博洋会の藤井博之理事長は同日、会見し「ご迷惑をおかけし申し訳ありません」と謝罪。同席した内田清隆弁護士は「現場が『人が足りていない』と上層部に言えない空気があった」と背景を説明した。

 藤井病院は105床、医師や看護師らスタッフ約150人。現在、入院患者は約90人、通院患者が1日平均100人ほどいるという。(沼田千賀子、三井新)