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 和歌山県は、新型コロナウイルスに感染した人の抗体と、発症した日からの日数についての関係を調査した結果を公表した。感染後10カ月が経っても、血中に基準を上回る抗体がある例があった一方で、軽症者や無症状者の中には、抗体が低い例もあったという。県は感染後も引き続き感染予防対策を徹底するよう呼びかけている。

 抗体はウイルスが体内に入ると作られるたんぱく質で、異物を排除する働きをする。東京大などのチームが発表した研究によると、新型コロナに感染した後にできる抗体は体内で3~6カ月は維持されるという。

 県では、ひだか病院(御坊市)を受診した新型コロナ感染者29人の協力を得て、血中の抗体について調査。基準値を超す抗体がある場合は陽性、下回る場合は陰性として、発症日からの日数との関係を調べた。

 得られた結果によると、感染後10カ月以上が経っても、陽性になっている例が複数あった。一方、無症状者4人のうち3人、軽症者16人のうち2人は抗体が陰性だったという。

 結果について、県福祉保健部の野尻孝子技監は、抗体陰性の人は、再感染の可能性もありうるとの見方を示した。また、長期的な抗体の変化についてはまだわかっていないとして、「(感染後も)感染予防対策をしっかりしていただきたい」と呼びかけた。(藤野隆晃)