失われた25の命、目を背けた新聞社 差別助長への償い

有料会員記事

ニューヨーク=鵜飼啓
[PR]

 白人が保有する新聞で白人の記者が白人の読者に向けて記事を書く――。米国の主要地方紙の間に、そんなかつてのありようを謝罪する動きが出ている。白人に偏った報道ぶりが米国社会で黒人差別を生み、固定化させてきた一因だ、という反省からだ。(ニューヨーク=鵜飼啓

写真・図版
カンザスシティー・スター紙の昔の編集局のようす。記者全員が白人だ。撮影日時は不明だが、1940年代か50年代の可能性が高いという=カンザスシティー・スター提供

 「過った行いをした当地の有力企業についての話をしたい」

 昨年12月20日、ミズーリ州の有力紙カンザスシティー・スターに掲載された編集長から読者への書簡はこんな書き出しで始まった。

 「140年にわたり、市や地域を形作るのに最も影響力があった組織の一つだ。だが、その初期の歴史の大半において、黒人市民の権利を奪い、無視し、軽蔑してきた」

 執筆したマイク・ファニン代表兼編集長はこう続けた。

 「その企業はカンザスシティ…

この記事は有料会員記事です。残り3710文字有料会員になると続きをお読みいただけます。