「私の音声」だが会話は「記憶ない」 接待の総務省幹部

[PR]

 総務省幹部が菅義偉首相の長男の勤め先の放送関連会社「東北新社」から接待をされた際、当初の国会での説明とは異なり、放送事業をめぐる会話が交わされていたと報じられた問題で、総務省は18日午前の衆院予算委員会理事会で、「(幹部本人は)記憶にない」と説明した。

 立憲民主、共産、国民民主の野党3党は「組織的隠蔽(いんぺい)」とみて、与党側に新年度予算案の審議に応じられないと抗議。午前中に予定されていた予算委の審議は約3時間開始が遅れた。

【詳報】500万献金と首相長男接待 20年来の点と線

菅首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」による総務省幹部の接待問題。衆院予算委委の論戦では会社幹部から首相への献金500万円など新たな事実が掘り起こされました。

 一連の接待問題では、総務省は国会で、谷脇康彦・総務審議官総務省幹部4人は首相の長男らとの会食時に衛星放送事業の話題はなかったなどと説明していた。

 しかし、17日付の文春オンラインは、このうちの1人である秋本芳徳・情報流通行政局長の昨年12月10日の首相長男らとの会食で「BS」「衛星の移動」といった言葉が交わされていた、と指摘。飲食店内で録音したとされる音声も公開した。

 総務省は18日の理事会で、音声のうち、自民党国会議員について話していた内容は「私の音声」と認めたが、放送事業に関する話は「記憶にない」と説明した。接待時の金額などを含め、22日午前にも調査結果を報告する考えを示した。

 秋本氏は報道前の国会答弁でも「(東北新社側の)事業が話題に上ったことはないと考えている」と否定し、「BSやCSの話が話題に上った記憶はない」とも述べていた。

 総務省によると、4人の幹部は2016年以降、少なくとも12回、首相の長男と会食を重ね、昨年10~12月の会食の際には4人全員がタクシー券とお土産を受け取っていた。懲戒処分の対象となる接待や贈与にあたる疑いが強まっており、総務省が調査を進めている。