きこえなかった人々の3.11後 ろうの映画監督の願い

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森本美紀
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 生まれつき耳の聞こえない映画監督の今村彩子さん(41)が、東日本大震災などで被災した人らを追ったドキュメンタリー映画「きこえなかったあの日」が27日から公開される。困難のなかで前へ進むろう者らを通じて問いかけるものとは。

 いまむら・あやこ 1979年、名古屋市生まれ。愛知教育大に在籍中、米国・カリフォルニア州立大で映画制作を学ぶ。主な作品に「珈琲とエンピツ」(2011年)、「友達やめた。」(20年)など。愛知学院大非常勤講師として「手話演習」を担当。

 2011年3月11日午後2時46分。今村さんは愛知県で仕事の打ち合わせをしていた。揺れを感じ、テレビをつけると静かな海の映像。字幕はなく、何が起きたのかわからなかった。

 夕方、自宅に戻ってテレビを見て、静かな海は津波が来る前の映像だったと知った。

 同じろう者が何に困り、どんな支援を必要としているのか伝えたい――。そんな思いで11日後、カメラを手に宮城県へ向かった。

 避難所で周囲の話がわからず…

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