「肝心なのは成功体験捨てる覚悟」 フリープラス創業者

有料会員記事

神山純一
[PR]

 会社の中核事業の売り上げが一気にゼロになったら――。訪日客向けの旅行手配などで急成長した大阪市のベンチャー「フリープラス」の創業者、須田健太郎氏(36)がコロナ禍で実際に直面している問題だ。経営者の「成功体験を捨てる覚悟」が問われている、と須田氏は言う。

 ――訪日客向けのビジネスで急成長してきました

 「2010年に始めた訪日客向けの旅行手配は世界40カ国以上の旅行会社と取引するようになり、19年の売上高は約50億円に到達していた。それがコロナ禍で20年は4~10月がほぼゼロ、年間で10分の1に減ってしまった」

 「東日本大震災の時ですら西日本では旅行ができたし、1年も経たずに需要は回復した。手配する旅行がまったくなくなるのは初めての経験だ。取引先を広げてきたのはリスクを回避するためでもあったが、完全に『蒸発』してしまうとは想定していなかった」

 ――会社はどうなりましたか

 「一昨年10月に引退して別の会社を立ち上げていたが、フリープラスの経営陣から『銀行からお金を借りられない』『このままでは会社がつぶれてしまう』と頼まれた。昨年11月に最高執行責任者(COO)として復帰したが、休業状態が長引いたことでピーク時に約360人いた従業員は主に自主退職で約60人に減った」

 「まずは無駄の削減を進めよ…

この記事は有料会員記事です。残り493文字有料会員になると続きをお読みいただけます。