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 4メートル40の棒高跳びの女子日本記録更新を目指し、香川大学2年の田中伶奈(れな)さん(20)が、練習に励んでいる。U20(20歳未満)の日本記録を持ち、アジア大会でも上位に入る世代きっての有望株。コロナ禍に直面し、思うように練習ができない日々が続くが、クラウドファンディング(CF)で支援を募り、記録更新を狙う。

 田中さんは香川県三豊市出身。小学生の時、棒高跳びの男子選手が校庭で5メートルを跳ぶ姿を目の当たりにした。「棒1本で、こんなに高く跳べるのか」

 中学では陸上部に入り、走り幅跳びに取り組んでいた。記録が伸び悩み、踏み込む力をつけようと、棒高跳びの練習もするようになった。「やるからには何でも頑張る性格」という田中さんは、走り幅跳びと同じくらい熱を入れた。

 観音寺第一高校に進学し、2年の時に本格的に棒高跳びに転向。多くの棒高跳び選手が輩出している環境にも恵まれた。みるみる実力をつけ、3年でインターハイで優勝を果たした。

 香川大学に進んだ2019年には、U20の日本新記録4メートル15を記録した。その年のアジア大会でも5位と健闘した。

 棒高跳びの面白さは、様々な技術が必要なことだという。「脚力だけでなく、体操選手のようなバランス感覚やポールの使い方も大事。踏み切ってからマットに落ちるまでは一瞬ですが、その間に多くの要素が凝縮されています」

 体をくるりと回して逆さになりポールにつかまっていたら、いつの間にか数メートルを跳んでいる。「変な動きだなといつも思いますが、棒高跳びでしか味わえない感覚が好きです。何より、高く跳べるのは気持ちいい」

 田中さんはコロナ禍で今も合宿などはできないが、大学や高校のグラウンドで練習を積んでいる。

 棒高跳びの遠征にはポールの輸送費など多額の費用がかかる。競技と学業との両立で、アルバイトの時間を十分確保するのは難しい状況という。そこで、若手選手の活動をCFで支援する、明治安田生命の「地元アスリート応援プログラム」に申し込んだ。

 支援は、朝日新聞社のCFサイト「A―port」の特設ページ(https://a-port.asahi.com/projects/tanaka2020/別ウインドウで開きます)で今月いっぱい募っている。(平岡春人)

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