「感染者は殺人鬼だ」 ネットの誹謗中傷、増える相談

新型コロナウイルス

藤野隆晃
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 和歌山県は、新型コロナウイルス感染症に関連した人権相談の状況を公表した。感染者の増加に伴って誹謗(ひぼう)中傷に関する相談の件数が増える傾向がみられた。デマ情報による被害を訴える声も聞かれたという。

 県によると、昨年2月から今年1月までの間に人権政策課などに寄せられた相談は267件。うち、誹謗中傷に関する相談は38件寄せられた。相談の中には「感染者が多い地域に行って感染した」「コロナに感染した従業員が店で働いている」といったデマを流されたという声があった。38件のうち14件は今年1月にあったもので、感染者の増加とともに相談件数が増えたという。

 また県では、昨年10月中旬からインターネット上の書き込みなどを調査している。確認した約6万8千件の書き込みの中には、「(コロナに感染した集団に対し)死んだらいい」「(感染した人は)殺人鬼だ」といった誹謗中傷があった。県は13件の書き込みについて、プロバイダーに削除を要請。1月末時点で1件の削除が確認できたという。

 担当する原田武男参事は「明らかな人権侵害で許されない。(書き込む人には)感染への不安や恐れがあるのかもしれないが、免罪符にはならない」と指摘。誹謗中傷によって刑事責任を問われる可能性があるということを、今後も県民に周知していくという。(藤野隆晃)

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