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 厚生労働省は18日、新型コロナウイルスの重症患者について、軽症者らとは別の退院基準を設けることを決めた。人工呼吸器や体外式膜型人工肺ECMO(エクモ)を使う必要がある重症者は人に感染させる期間が長いことがわかってきたため。PCRなどの検査で陰性を確認しなくても退院できるのは、重症者の場合、発症から15日必要だとした。近く都道府県に通知する。

 現在の退院基準は症状があればその軽重にかかわらず一律。発症から10日間経過し、かつ症状が軽快して72時間が経った場合にPCRなどの検査なしで退院可能としている。今回の見直しでは、人工呼吸器やECMOの治療を受けたことのある患者については、10日を15日に延長する。ただ、現状でも重症者の多くが発症15日目以降も入院している。厚労省としては、症状に応じて入院期間を明確に区別することで、軽症者らが回復した場合速やかな退院につなげることがねらい。

 国立感染症研究所が各国で発表されている論文などを調べたところ、軽症や中等症の患者は発症から10日目以降に人にうつすことはまれだったという。一方、人工呼吸器などが必要な重症者は発症15日程度まで人にうつす可能性があるという。(姫野直行)