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 山口県が皇族用の「貴賓車」としてトヨタの最高級車センチュリーを購入した問題をめぐり、元県職員の男性(74)が18日、違法な公金支出で県に損害を与えたとして、村岡嗣政知事を相手取り、車購入代金2090万円の損害賠償を村岡氏個人に請求するよう求める住民訴訟を山口地裁に起こした。

 訴状によると、村岡知事は2020年4月、車両の売買契約を締結し、代金を支払った。だが、実質的には県議会議長らが使用することを想定していたなどとして、裁量権を逸脱乱用する違法な契約だと指摘。議会や知事による実質的なチェックも行われていなかったと主張している。

 提訴後に会見した原告の男性は「県の行政は市民感覚からずれている。県民一人ひとり手を携えて思いを伝えていきたい」。原告代理人の内山新吾弁護士は「表面的な反省にとどめないためにも県民に広く知ってもらい、見直しの動きをつくれるかがポイントになる」と語った。

 村岡知事は「現時点、訴状が届いておらず内容を承知していない。訴状が届きしだい詳細を確認し、適切に対応していく」とのコメントを出した。(寺島笑花)