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 新型コロナウイルスに伴う一斉休校や外出自粛の影響で、ネットやゲームなどの依存症患者は増えているのか。医療関係者に現状や治療のいまを聞いた。

拡大する写真・図版ゲーム スマホ 依存の果て⑥デザイン・岩見梨絵

【取材の発端は記者サロン「子どもとオンライン」の声から】 どうなれば依存症?専門機関に頼るべきか(愛知県・30代女性)/ゲーム依存の子どもを医療や相談機関につなげたいが、どうすればいいか(埼玉県・50代女性)

 「急増はしていないが、全体的に症状が悪化している。巣ごもりで昼夜逆転などがひどくなった人が多く、治療も大変です」

 日本中から患者が集まる国立病院機構・久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)の樋口進院長はそう話す。昨年2月と5~6月の休校前後で患者80人に調査した結果、オンラインゲームやネット、スマートフォンの平均利用時間は各2~3時間ほど増えた。

拡大する写真・図版ネット依存患者のオンライン行動の変化。昨年2月と5~6月で患者80人を比較した(久里浜医療センター調べ)

 コロナ下の受診控えでアルコールなど他の依存症は軒並み減っているが、ネット依存症だけは増えている。「緊急事態宣言の解除後にもっと増えるかもしれない」と警戒する。

 同センターは2011年、国内で初めてネット依存外来を開いた。新規患者は年間約250人、再診を含む診察数は年2500件に上る。患者の7割が中高生を中心とした未成年で、大半がゲーム依存症(ゲーム障害)の男子。女子は少ないが、SNSや動画への依存が目立つという。

 低年齢化も進む。最年少は小学1年の男児だ。樋口院長は「依存症の回復には問題を自覚し、自ら改善しようとするプロセスが不可欠。幼いうちは問題意識や我慢する力が弱く、治療が難しい」と指摘する。

 コロナの余波で困ったことも起きている。「ある高校生はネットを使わない約束を守れていたのに、学校の授業が全部オンラインになったせいでゲーム依存が再発した」(樋口院長)。治療のため、スポーツなどリアルの活動に幅を広げるのも難しくなっている。

記事後半では、ある病院がとりくむネット依存の子どもの居場所作りや、親子の接し方の注意点などを紹介します。

 患者が抱える問題としては、▽…

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