老舗ホテルに広がる営業終了の波 東京・広島・富山など

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友田雄大
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 営業終了を決める老舗ホテルが全国で相次ぐ。新型コロナウイルスの打撃に加え、大がかりな老朽化対策に多額の費用がかかるのも一因だ。地域の歴史をつむいできた存在だが、今後も広がる可能性がある。

 「国際的シティーホテルをうたって国内外からご利用頂く一方、地域密着も目指してきた」。日本武道館にほど近い、都内一等地にあるホテルグランドパレス(東京都千代田区)の桜井朝日管理部長は、そう語る。

 1972年に開業し、翌年には韓国の野党指導者・金大中(キムデジュン)氏(のちに大統領)がホテルで拉致される事件もあった。プロ野球のドラフト会議の会場になったことでも知られる。外国人客比率が5割と高く、コロナ禍で大打撃を受けた。宴会や会議、結婚式の利用も激減し、2020年の売上高は19年の7割減に。債務超過までは至らない見通しだが、「もともと大きな利益が出ていたわけでもなく、これだけ財務が悪化すると改善は見込めない。うちにはGoToトラベルの影響も限定的」(桜井氏)という。開業50周年を目前に6月いっぱいで営業終了を決めた。建物や土地、会社をどうするかは未定だ。

 営業を終える老舗ホテルは各…

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