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 日本マクドナルドホールディングス(HD)は19日、サラ・カサノバ社長(55)が代表権のある会長に退き、事業会社の日本マクドナルド社長の日色(ひいろ)保(たもつ)氏(55)が社長に就く人事を発表した。3月26日付。社長交代は7年ぶり。課題だった業績回復を果たし、次のステージに入ったためとしている。

 カサノバ氏は2013年に事業会社社長に就き、14年3月にマクドナルドHD社長に昇格した。だが、同年7月以降に使用期限切れ鶏肉の利用や異物混入などが発覚し、14~15年は最終赤字に。立て直しのため、主力のファミリー層の信頼回復に力を入れ、15年に顧客が店を評価するアプリを導入した。その声を商品やサービス、店舗の改善につなげてV字回復を遂げ、コロナ禍があった20年も営業利益が最大だった。

 カサノバ氏は19日のオンライン会見で、「常にお客様を第一に考えること、お客様のニーズに応えることの二つの基本指針に基づいてチームを導いてきた」と振り返った。18年に発表した中期経営計画の目標達成を機に交代を決めたとし、「業績が回復し、さらなる成長軌道に乗った。これからも日本マクドナルドの成長を支援していきたい」と述べた。

 新社長の日色氏は米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソンの日本法人社長を経て、マクドナルドに入った。ドライブスルーや宅配の強化に触れ、「コロナ禍で変化するニーズにスピーディーに対応できるかが課題だ。ブランド価値をさらに高めることが一番注力していく分野だ」と話した。(若井琢水)