鹿児島でもコロナワクチン接種始まる 医療センターで

新型コロナウイルス

小瀬康太郎
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 医療従事者への新型コロナウイルスワクチンの先行接種が19日、県内でも始まった。国立病院機構鹿児島医療センター(鹿児島市)の職員約400人が、3月23日までに接種を終える。県によると、3月中旬から他の医療従事者、4月からは65歳以上の高齢者らへの接種が始められる予定。

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 19日午前10時半ごろ、米ファイザー製ワクチンがセンターに届いた。県内へのワクチン到着は初めてで、センターの田中康博院長が最初に接種を受けた。その後県庁で会見を開き、「ワクチンで集団免疫ができれば感染拡大防止にも効果がある」「接種は一瞬で終わる。痛みもまったくない」と説明した。

 センターによると、接種対象の約400人は、職員約1千人の中で希望した医師や看護師、薬剤師ら。この日は田中院長も含めて24人に接種され、いずれも体調不良などの副反応は確認されていないという。接種者は今後、体温や全身症状などの健康観察を行う。

 センターは、全対象者の1回目の接種を3月2日、2回目を同23日までに終える予定。センターでは今月、クラスターが発生し、外来診療を一時停止中だが、接種のスケジュールに影響はないという。

 県は国が示す計画に従い、3月中旬から県内の他の医療従事者への優先接種を始める予定。県の意向調査で接種を希望した約7万4千人が対象。県はこれに先立ち、ワクチンの保管に必要な超低温冷凍庫を設置する「基本型接種施設」として、離島を含む県内19市町の23カ所の医療機関などを選定した。

 県によると、三島村や十島村の医療従事者は、冷凍庫がまだ届かないことや副反応のリスクを理由に、鹿児島市の医療機関で接種する予定という。

 医療従事者以降の接種は、各市町村が調整主体となる。4月から65歳以上の高齢者への接種を始める予定で、対象者は約51万人を見込む。鹿児島市では、市内の高齢者約17万人に3月下旬から接種券を発送予定という。接種は予約制で、市内の委託医療機関か集団接種会場で行う。

 一方、医師や看護師らが複数の離島を巡回して接種する予定の三島村や十島村では、地元の意向も踏まえ、高齢者と同じ時期にほかの島民の接種も一斉に行う方向で検討中という。県担当者は「何度も巡回する必要がなくなり、効率的に接種できる」と説明する。

 十島村では、週2便の定期船にワクチンを保管した冷凍庫を積み、七つの島を巡回しながら接種することを検討中という。「冷凍庫から取り出してから接種会場まで運ぶ時間が短縮できる」と村担当者。ワクチン接種のための特別な運航ダイヤを組むことも検討しているという。

 高齢者の接種後は、基礎疾患のある人(約18万人)、高齢者施設などの従事者(約2万5千人)の順で接種が進む予定。(小瀬康太郎)

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