匿名400万円「コロナでお困りの方へ」全国のNPOに

編集委員・秋山訓子
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 コロナウイルスによってお困りの方を助けることが出来れば――。そういった文面の匿名の手紙と現金400万円が、佐賀市のNPO法人に届けられた。取材を進めると、全国の他のNPOにも同様の手紙と現金が届いていたことがわかった。

 佐賀市に拠点を置く災害救援のNPO法人「アジアパシフィックアライアンス・ジャパン(A―PADジャパン)」の事務所に、匿名の手紙と現金400万円が届いたのは2月15日。手紙には「コロナウイルスなどによってお困りの方を少しでも助けることが出来れば」などと印字されていた。

 朝日新聞が19日に報じたあと、地域の子どもたちに食事を提供する子ども食堂を支援する東京のNPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」にも、2月2日に手紙と現金400万円が届いていたことがわかった。手紙の文面はA―PADと同じ。顧問弁護士と相談して、いったん警察に届け出たが、事件性がないということで、手元に戻ってきたという。「驚いたが、本当にありがたいこと。有効に使わせていただきたい」(広報担当者)

 手紙には「突然に匿名にてこのようなものをお送りしましたことをまずはお詫(わ)び申し上げます」「使うあてもなく簞笥(たんす)で今まで眠っていたものを、コロナウイルスなどによってお困りの方を少しでも助けることが出来ればと思い寄付いたします」「このような方法での寄付にご懸念もあろうかと思いますが、どうかこの寄付を貴団体の活動及びコロナ等によって生活が困難な状況となっている方のお役に立てるようご活用いただきたくお願い申し上げます」などと印字されていた。

 また、アジア・アフリカで教育、国内でひとり親家庭の支援などに取り組む東京のNPO法人「グッドネーバーズ・ジャパン」にも2月1日、同様の手紙と現金が入った封筒が届いていた。

 同NPOは、2日後にフェイスブックに手紙の写真と「このお手紙と共に多額の現金をご寄付くださった方へ。グッドネーバーズ・ジャパン事務局にて一昨日に受け取りました。お礼の方法が他になく、こちらにて失礼します。本当にありがとうございます。新型コロナにより困窮している方の支援活動に活用させていただきます」と投稿した。

 そのほかにも、同じ手紙と400万円が届いたNPOが複数ある。(編集委員・秋山訓子)