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 英王室の公務から昨年3月末に引退したハリー王子(36)とメーガン妃(39)が、今後も公務に戻らないことになった。英王室は19日、ハリー王子の国軍の名誉称号や夫妻が就いていた慈善団体の後援者など、一連の名誉職の地位をエリザベス女王(94)に返上すると発表した。夫妻は王族として残されていた数少ない肩書がなくなり、英王室とのつながりをほぼ断たれた形だ。

 夫妻は昨年1月、王室の主要メンバーから身を引き、財政的な自立をめざす考えを表明。当初は公務の一部継続を望んでいたが、女王がそれを認めず、3月末で公務から引退した。

 決定は1年後に見直されることになっていたが、王室は夫妻から今後も公務に復帰しない意思を確認し、女王が「公務に伴う責任と義務を継続することは不可能」と判断し、役職の返上を決めた。英王室は「夫妻の決定は皆が悲しんでいるが、非常に愛された家族であることに変わりはない」と声明を発表した。

 夫妻は公務から引退後、「プライバシー保護」を理由に、米カリフォルニア州に移住した。最近はドキュメンタリーや子ども向けの番組をつくる契約を動画配信サービスのネットフリックスと結んだり、音楽配信サービスのスポティファイで「思いやり」をテーマにしたポッドキャストを配信したりするなど、活動を広げている。ただ、英国内では冷ややかな視線が多く、人気が急落している。(ロンドン=下司佳代子)