バイデン氏、欧州と関係修復へ「アメリカは戻って来た」

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ベルリン=野島淳、ワシントン=大島隆
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 バイデン米大統領が19日、主要7カ国(G7)首脳会議に続き、ミュンヘン安全保障会議にオンラインで出席し、米国が多国間主義に基づいて政策を進めていくことを表明した。欧州の各首脳も軍事だけでなく、新型コロナウイルスへの対処や気候変動といった世界的課題にともに取り組む姿勢を示し、米欧同盟を再確認する場となった。

 「アメリカは戻って来た」。バイデン氏は演説でこの言葉を何度も繰り返し、トランプ前政権時代に溝が深まった欧州諸国との関係修復の意思を明確にした。

 この安保会議は毎年2月、世界各国の首脳や閣僚らがドイツ南部ミュンヘンに集まり、開かれてきた。今回は新型コロナ対応のため、「特別版」として、オンラインで開かれた。

 近年の会議は、米欧間の溝があらわになるばかりだったことも踏まえ、バイデン氏は「過去数年間は米欧関係にとって試練のときだったが、米国は欧州に再び関与することを決意した」と述べた。北大西洋条約機構(NATO)加盟国の集団防衛を定めた条約第5条の順守は「揺るぎない誓いだ」と語った。

 また、権威主義的な姿勢を強める中国やロシアを念頭に「民主主義が攻撃にさらされている」とも指摘。「我々は世界の将来について、根本的な議論のさなかにある。第4次産業革命や感染症の世界的流行など我々が直面している課題を前に、独裁こそが最善の方策だと主張する者がいるが、民主主義が勝利しなければならない」と主張した。

 中国については、中国企業の情報開示の不透明さなどに言及し「同じルールに従わなければならない」。ロシアについては「プーチン大統領が欧州と北大西洋同盟を弱体化させようとしている」とし、欧州諸国などとの連携を訴えた。

 欧州首脳らも呼応した…

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